2/5院内集会リレートークより2


礒部幸江さん(さいたま市女性学研究会世話人)
さいたま市からやってきました。元公立中学校の家庭科教員です。よろしくお願いいたします。40数年前、県だか市だったかちょっとはっきり覚えてないんですが、教育委員会の主催で、人権教育の研修をヌエックでやりました。宿泊して。研修もそうなんですけれども、忙しい合間にああいう場所で、ゆったりと研修ができたっていうことはすごく思い出深く、今でもそういう研修ができるような教育委員会であってほしいなと思います。それから私は家庭科の男女共修をすすめる会という市民運動の世話人をしておりましたので、ヌエックを使いまして全国の仲間たちが集まる研修、Weフォーラムというものと、それから民間の家庭科の先生方の集まりの家庭科教育研究者連盟という研究会などで、何度か研修を行いました。それも全国各地から教員や、共修を進めるための運動に関わる人たちがやってきて、運動の成果を語り合ったり、これからどうするかとか、それから家庭科の授業をどうやって作っていくかとかっていうそういう研修ができました。それは今でも必要なことなので、やっぱりそういう場を、全国から集まってくるという場を決してなくしてはいけない。いろんな使い方ができるということを、私も教員を辞めてから声を出すのをしてなかったんですが、伝えていきたいと思います。それから、私の義理の母なんですが、「今度いいとこできたわよ、安く泊まれてね、とってもいいところでお勉強もできるのよ」って、俳句の吟行などに来て、泊まっていました。そういう市民の使い方もできると思います。これからでも間に合います、どんどん使おうということを言っていきたい、どうやっていったらいいのか、皆さんにお知恵をお借りしたいところだと思います。どんどん使うことって、そういうことをちょっとおろそかにしてきたなってことを反省しながら、使っていきたい、そのために残せと言っていきたいと思います。よろしくお願いします。

長尾詩子さん(市民連合・フェミブリッジ)
何十年もヌエックに通われてる方が多そうななか、こんなこと言いづらいんですが、実は私は去年9月に初めてヌエックに宿泊しました。それまでヌエックの存在もあんまりよくわかっていなくて、ただ地元の友達10人ぐらいでですね、安く泊まれるところがあって、女性を応援してる施設だから行ってみようよと言われて、出かけてったんですね。1泊させていただいたんですけれど、私1泊でヌエックのファンになりました。本当に素敵な施設ですよね。一緒にいた友達の中に子どもを連れてる人がいました。子ども連れで宿泊ってちょっと気が重いなって言ってたんですけれど、保育施設もありますし、何よりも広々していて、子どもも楽しそうにのんびりしてました。それからですね、一緒に行った人の中に生理中の人がいたんですね。やっぱり生理中の方、女性の皆さん、心当たりあるかもしれませんけれど、宿泊するときに大浴場に入れるかどうかなってちょっと不安ですよね。でもヌエックの施設の中は、大浴場の中にシャワー施設があって、そういう女性でも、あんまり気持ちが沈むことなく楽しく過ごせるように配慮がされてるんですよね。二つぐらいあげましたけれど、本当にヌエックの施設、あちらこちらにいろんな世代の女性が、ここで楽しくのびのびと学んで欲しいっていう心遣いに溢れてる施設だと思うんです。本当にですね、私の上の上の先輩たちがどんなに自分の下の世代が生き生きと女性たちが楽しくどんどん成長できるようにっていう思いを込めて作ってくれた施設なんだろうって思うと本当に素敵な施設で、これを取り壊すとか発信するなと、本当にとんでもないことだと思います。今の社会を見てみても、特に去年の冬ぐらいから今年にかけて、なんか、耳を疑うようなニュースばっかりですよね。フジテレビの問題だったり、検察官の女性に対するパワハラだったり、ちょっとおかしいんじゃないかって思う刑事事件の判決だったり、今こそ、ジェンダー平等を実現していかなければいけないという思いを強くしています。その中で、市民連合が一緒にやっているフェミブリッジは、3月9日5時から新宿東南口でアクションを行います。ぜひ皆さんお越しいただければと思います。一緒に頑張りましょう。

若林苗子さん(れ組スタジオ・東京)
皆さんこんにちは。私はレズビアンのグループで、れ組スタジオ・東京というグループのメンバーです。れ組スタジオ・東京っていうのは1987年に、日本で初めての女性のレズビアンのための事務所で、新宿にありました。女性解放合同事務所JOKIという中に入りまして、それで20なん年間か通ってたんですが、2013年には一応、事務所しめまして、それからは、インターネットで発信したり、交流会をやってきたりして。それで、れ組スタジオ東京ができる2年前、1985年、もう今から40年前になるんですが、その頃から性的少数者の女性たちが集まりまして、長年ヌエックを使って合宿をやってきてるんです。皆さんで集まって分科会をしたり、それからスポーツをしたり、コンサートをしたり、すごく自然が豊かなところがある散歩にも行けるし、調理室で料理をして一緒に食べたりとか、そういう形で活用してきたんですね。まだまだ日本社会の中では、性的少数者への偏見とか差別が根強いので、カミングアウトするのは難しいです。けれどもそういう合宿形式のところがあるっていうことで、そこで仲間に出会って交流して、すごく勇気をもらえるというか、そういうことで、ヌエックを40年間活用して来た。ですので、今度その宿泊棟と、それから研修棟がなくなるっていう話を聞いて本当にびっくりしまして、それほんと困るんですよね私たち。ですのでぜひ存続をしてほしいっていうふうに強く強く思ってます。