ヌエック研修棟・宿泊棟 維持・継続を求める声1

個人賛同フォームに寄せられたメッセージをご紹介します。

三枝三七子さん(長野県北安曇郡池田町議会議員)
女性が学び社会で自立した1人の人として、男性と並び立つようになるには時間がかかります。男性だけでなく女性自身にも内なる差別感があり依存性が強いからです。まだ、学ぶ場所は必要です。撤去を決められた経緯も、国税を投入されて今まで維持されて来ているのですから、全てをつまびらかに公開し議論されるべきと私は考えます。

堀口悦子さん(明治大学・准教授、国際女性の地位協会・理事)
「ジェンダーと法」という授業で、NWECの存続危機の話をしたら、ゼミではなく、授業で合宿をしようと提案してくれた学生がいました。また、ドラマ「虎に翼」では無視されていましたが、埼玉県初の女性衆議院議員松山千恵子が、NWECを埼玉県に誘致しました。明治大学法学部の大先輩です。

米田佐代子(女性史研究者)
最初のころヌエックは子連れの宿泊を認めませんでした。「自立を目指す女性は子連れでなければ会合にでられないという状況を打破すべきだ」と言われてあきれたことを覚えています。そこから今日までかかって築いてきたものをなくすことに怒っています。

磯村優子(新日本婦人の会北支部)
まだまだ女性の立場が男性と平等、公平とは言えない日本で、男女共同参画を実現する推進期間がなくなるということが残念でなりません。特に、コロナ禍で顕になった女性の性搾取による利益追求を見るだけでも、まだまだ女性教育が必要であるいま、この拠点施設を廃止するのは、時代の逆行としか思えず、男尊女卑の社会を今更目指すのかと誤解を生みかねませんので、補強充実こそすれ廃止とは受け入れかねる話です。

袖井孝子(お茶の水女子大学名誉教授)
ヌエックがあるからという理由で女性と仕事の未来館が閉鎖されたのに、これでは約束違反です。

青木延恵(東京都北区議会議員)
国立女性教育会館は何度も利用し、宿泊もし研鑽を重ねることができました。現在の活動にも繋がっています。この声明に強く賛同します。

佐藤洋子(高知大学教員)
高知大学地域協働学部の教員をしています。学部実習では2020年からこうち男女共同参画センター「ソーレ」で学生を受け入れてもらっており、その担当をしています。コロナ禍もあり、今まで学生を連れてヌエックを訪れたことはありませんが、本来であれば、同じようにジェンダー平等に向けて取り組んでいるみなさま(特に学生と同じような若い人たち)との交流をヌエックでできればと考えておりました。そのためにも研修棟・宿泊棟は必要だと思います。声明に強く賛同します。

北谷瑞恵(ジェンダー平等をすすめる教育全国ネットワーク)
若い時は夏の会館主催の研究会にGWなど宿泊参加して学んだものです。全国の公設・私設の幅ひろい方々と話し合い、切磋琢磨したものです。大事な宿泊研修でした。その後も交流し合い生涯に渡る活動の基になりました。アーカイブスなども大事な積み上げ財産です。これらは性別に関係なく利用し、一時代の政策転用でなく恒久的、包括的視野に立った考えで最善の効果・利益を考えていただきたい。

石川康子(調布九条の会「憲法ひろば」事務局)
20年くらい前になりますが「多摩女性学研究会」という学習会で丸木美術館を見学し、女性教育会館で合宿したことがあります。不便な所にありますが、資料もそろっていて、なにより女性たちの拠り所という安心感がありました。そのすぐ後に廃止の方向が出ていたので、今まで持ちこたえていたのは、強い支持があったからだと思います。運動を強め、存続をかちとりましょう。

土屋昌子(恵泉女学園大学職員)
ヌエックは女性の権利を広げ高めていくために、今機能拡大こそあれ縮小とは考えられません。アーカイブズとしての働きも持っている貴重な機関であることをもっと多くの人に理解していただかなければならないと思います。この政府の許しがたい動き、合わせて反対の活動を初めて知りました。個人的にも広げていきたいと思っております。

池戸アキコ(人形劇団みちくさ)
会館が出来た頃、品川区役所労働組合保育園部会の職業病対策委員会が患者を含めて宿泊し、交流出来るので、利用しました。仕事で疲れ果てていた労働者がくつろいで食事付きで使用できる素晴らしい施設だと大変嬉しく思いました。運動に賛成ぜひとも残したいですね。

岡崎紀恵(ふなばし女性会議)
ヌエックは、全国の女性との対面交流に大きな役割を果たしています。オンライン交流の問題点も出てきている今、宿泊研修ができる場所がどんなに大切か考え直してください。予算削減の話になるといつも女性会館・ヌエックが対象とされるに憤りを覚えます。